旧・能登英輔の「のとのーと」

のとのーとの過去記事

感想。

先日、リリカル・バレット『センチメント・エキスプレス』 を観てまいりました。
と言うわけで、感想を書こうかしら。
いや、やめようかしら。
やっぱり書こうかしら。


書きます。



僕の稚拙な頭でざっくりあらすじ説明のコーナー!


…えーと…年下の男の子が年上の女性に恋するおはなしです。


いや、まあそりゃいっぱいあるんですよ?
その男の子が腎不全だったり、その男の子は小説家を目指してたり、女性はとても芯のある人だったり、まあ色々。

でも基本的には恋というか愛のお話だと思います。


いやー、何と言いますか。
谷口が頑張って冒険したんだなぁと思いました。
今までのテイストとはちょっと違ったリリカル・バレット。
苦労も多かったことと思いますが、これからもたくさんの冒険を見せてもらいたいと素直に思いました。




…が。
やはり僕は腐った心の持ち主なのでたくさんの文句が出てきてしまいます。
ここからは心が腐ってしまった男の斜め目線からの感想になりますので、ご了承下さい。
勝手な感想なので、観てない方には説明不十分な所も多々あると思います。


まずこれは「駄々をこねる青年」のお話になってしまっていなかったか。
憧れの女性に出会い、恋をするのは自由ではありますが、振り向かせ方があまりにひどくないかと。
旅行に行くくだりあたりも、散々駄々をこねてそれを見かねた女性が仕方なしに、と見えてしまう構図。
作中で何度も「若さが悪いのか」というようなことを言ってるんだけど、その通りである。
あと、彼の「決意」を表す為にタバコを出してはしまうという動作を何度となく繰り返すのですが…何度となく繰り返し過ぎである。
それでは決意が決意ではなくなってしまわないかと。
ていうか、ポケットのタバコ早く捨てろよと。

女性側で言うと、ちょっとずるくありませんでしょうか。
割と態度を保留しつつも、時々「君に惹かれちゃってるかも」なんて言われると、男は爆発します。
いや、しませんが。

あとね、腎不全の彼は「あなたを愛し続けます!」って言うんです。
でもですよ、結局女性のことを思うばかりに体のケアしなくなるんすよ、彼。
いやいや、そりゃいかんだろと。
それは無責任すぎるというか、本末転倒というか。
その結果…彼、死ぬんすよ。これまた。

そんで、死んだ後に彼の角膜を移植してみたら、移植された側に彼の記憶めっちゃ入り込んでくるんすよ。
そんで、記憶めっちゃ入り込んでくるもんだから東京に行ってしまったあの女性に会いに行くんですって。
その時付き合ってた人を振って。

…移植された側の人生メチャクチャやないか!

まあ、置いておこう。

あとね、僕は主人公の妹になった気分で考えてみたよ。
今まで散々心配していたお兄ちゃん。
病院から透析を受けに来なかったと連絡が入って行ってみると、もうフラフラになってる!
急いで病院に連れて行こうとすると「5分だけ待ってくれ!どうしてもやらなきゃいけないことがあるんだ!」
と言われてマンションの下で渋々待ち、いざ5分たってお兄ちゃんの部屋に駆け込むと!

「すっぱムーチョ」を抱えたまま倒れているお兄ちゃん。

…やらなきゃいけないことって…

まあ僕なら「死んでしまえ!」と言ってしまわないでもないと思う。



まあ置いておこう。

最大の疑問はですね。
移植された男性に、最初の男の子の記憶が残ってるっていう情報を何故か女性側が掴んでいて、さらに愛を確かめる為に勝手に試験を行うという…
試験というほどのものではないんですけど、さらにその試験的なものを行うのが「何故君たちなんです?」という二人。

終盤にいっぱいいっぱい疑問を持ちつつ見てしまいました。


役者で言うと達者な方が多く、演技でしんどかったってのはあんまりないんですが…
ですが谷口君。
あなたの演技はヒントが多すぎると思うのですがどうでしょう。
何故にそんなに顔で色々言ってきますか。
お客さんはそこまでしてもらわなければわからないほどバカではござらぬ。
それが持ち味なんだ!と言われたら黙りますけども。
まあ、今度飲みながらでもこんな話をしようかと思っとります。

あ、最後の方の主人公の代わりに延々と谷口がしゃべるシーンは好きでしたね。
こんなん出来るんだ!と勝手に感動。

要所要所良かったり、ハテナだったりではありましたが、何はともあれ色々刺激をもらいました。

ありがとうございました。

昔から谷口本人にも言っておりますが、ずっと期待しております。
これからも辛口でうるさく言いますが、ずっと期待しております。

頑張れ!