旧・能登英輔の「のとのーと」

のとのーとの過去記事

噛。

先日のインディペンデント「本橋さんにおまかせ!」の初日、ラストにしっかり噛みまして。
「プロデューサー」というセリフを「プロデューセー」としっかり。
慌てて言い直しましたが。

稽古でその部分は一回も噛んだことなかったんですけど、やはり本番は何が起きるかわからないもので。

そんで本番を終えてから、まあ大体の人はプロデューセーをいじってくるわけですけど、僕が聞きたい感想はそんなことではないわけで。
僕も人が噛むといじりますんでその気持ちはわかりますが、やっぱり割と凹みます。
勝手な話ですが(笑)
30分の芝居のラスト一文字を間違えただけでそれまでの時間がなかったことになってしまうのかと、何だか切なくなり。
30分の間にコツコツと一生懸命積み上げたものは忘れられてしまうのかと。
噛まなきゃいいだけの話なんで、僕が悪いのは当たり前ですけれどもね。

初めての一人芝居で、受け入れられるかどうかものすごく不安だったりしたんですけど、まあ噛んで笑ってもらえたってのはある意味受け入れられたのかとポジティブに考えたりもします(笑)

でもまあやっぱり悔しいです。
お客さんが求めているのは、もしかするとそういったハプニングなのではないかと思ったりすることがあります。
話とは全然関係のないとこで物が落ちたり人が躓いたりと、舞台上では色々なことが起こりますが、時としてそういう時のほうがお客さんの集中力が上がったりするものです。
そうなると、芝居はどこに行ってしまったんだろうかと。

でもそこがまた演劇の面白さのひとつなのかもしれないですね。
生身の人間がそこにいて、必ず「何かが起こっている」という状態がいいのかも。
ただ、やっぱり真剣にやっているところで何かが起きなくてはいけないんだと思います。

・・・あ?なんだ?
また変な芝居論とかやり始めそうなんでこの辺でやめときますか。

まあ言いたいのは、噛まないように頑張る!