旧・能登英輔の「のとのーと」

のとのーとの過去記事

感想。

先週の話になりますけども。
nargilessの「来来来来来」を観てきました。
読み方よくわからんのですけども。

場所はあけぼのアート&コミュニティーセンターだったんですけど、個人的にはやっぱり芝居をする空間ではないのではないかと思った。
どこでやるのも自由ではあるけど、どうにも集中できなかったりする。
レッドベリーとかも個人的には集中しづらい。
みんながそうかはわからないけど、外界との切り離しがうまくいかないという気がするのです。
ある種特別な空間に入るわけで、そのためにはそれなりのものが必要じゃないかと思うのは僕のわがままでしょうか。んー、そうかもしれない。

えー、まず一番気になったのはスライド。
スライドを使用していたんですけど、映し出される場所が布状のもので、さらにその布状のものにシワが寄っていたため、文字を読むのが非常に困難だった。
さらに手作業で一生懸命やっている様が客席からモロに見えてしまうため、その度に現実に引き戻されてしまいました。

芝居自体の感想としては「気持ち悪い」でしたね。
決して悪い意味では無く、むしろいい気持ち悪さだったと思う。
多分そういう狙いだったと思うし。もし狙いじゃなかったとしたらあんな気持ち悪さそうそう出るもんじゃない。
申し訳ないけど、演出がすごく良かったとか誰々がメチャクチャ良かったということはなかったんです。
が、あれだけの気持ち悪さを感じさせるのはちょっとすごいなと思った。
本の力なのか気付かない演出だったりなのかはわかりませんが。

とにかく登場人物が全員キ○ガイなんです。
コイツら…って人達ばかりなんですけど、奇妙な一体感が。
ただちょっと気になったのが、笑っていい場面なのかはっきりしないところが多々あったというとこ。
セリフで結構おかしなこと言ってるんだけど、奇妙な空気感のせいでそれに気付かず、気付いた時にはもう違うとこに行ったりしてて。
もしも、それも狙いなんだとしたら、してやられたと思います。

役者で言うと、粗い人が多かったように感じた。
ただ、それもあの奇妙な空気感に一役買っていたのかもしれないと今になって思う。
全員が上手にスマートにこなしていたとしたらあの気持ち悪さは成り立たなかっただろうな、とか。

ちゅうわけで、個人的には面白かった。
「いいもの観たな!」という感じではなく、「いや~、気持ち悪かったな~!」という面白さでした。
あ、一応褒め言葉(笑)

こんなに人の芝居を「気持ち悪い」と書いたことないわ(笑)