旧・能登英輔の「のとのーと」

のとのーとの過去記事

今さら。

今さらながらに、二週間前の劇団ギャクギレ公演を振り返る。

今回はオムニバス。
僕が出たのはBチームとEチーム。
Bチームは千年王國の橋口幸絵さんが脚本で、演出は超級市場の齊藤雅彰さん。
Eチームは劇団ギャクギレの川尻恵太君が脚本で、演出がrear_zoneさん。


まず何から言うべきなのか。
とりあえず…大変だった(笑)

特にBチーム!
公演前のブログにも載せたことがあると思うけど、とにかく今までとはフィールドが違うというか何というか。
橋口さんの脚本は、僕なんかが表現するとチープな言葉しか出てこない訳だけど、とにかく「幻想的」という感じでして。
台本上での縛りが結構多かったりする中、出演者達で四苦八苦して創りました。
演出の雅彰さんも、初めて一緒にやる役者ばかりで苦労したようです。
まあ、僕らは雅彰さんのオヤジギャグにかなり苦労しましたがね(笑)

稽古の序盤では、芝居の方向を定めようにもみんなが右も左もわからないような状態になってしまって、しばらくは暗中模索…
すこーしずつ、ホントにすこーしずつ光が見え始めてみんなで必死にそこに向かっていったような舞台でした。
至らない点は多々あったかもしれませんが、あの時点での全力は尽くしたつもりです。

ギャクギレ公演の中でも特に異色だったので、他のチームによく心配されたものですけど、逆に僕らのチームワークというか結束力はかなり上がりましたね(笑)

楽太郎、高橋隆太、長麻美、山下カーリー…戦友です(笑)


次にEチーム。
こちらはこちらで苦労は絶えませんでしたねぇ。
というのも、カーリーの自由具合に翻弄されっぱなしというか…
だって、一度として前の稽古と同じ事をしてこないという、役者としてはとても尊敬にあたいするけど、いざ共演となるとこれほどやっかいなことはなかったですね(笑)
打ち上げの席ではあのカーリーの暴走に突っ込めるのはのっさんだけだよ、と慰めのようなお言葉も頂きましたけども、毎日が緊張のピークでしたね。
Bチームでの戦友が、Eチームでは強敵になるわけです。

でも大変だったけど楽しかったです。
臨場感っていうか、緊迫感っていうか。
川尻君の書いてくれた本も、何だか面白くて。興味深い本でした。

基本、カーリーと神様役の氏次君と僕の三人のシーンは演出からのダメ出しはほとんどと言っていいほどなく、逆に不安になったこともありましたけど、カーリーと氏次君が相手ならば何とかなるかという感じで乗り切りました。


月並みですがギャクギレに参加させてもらって良かったです。
新鮮だったことが多くて気持ちが良かったんですよね。
役者それぞれがあんまり共演したことがない人達と舞台を創ると、バラバラな感じになってしまうか、一点に向かって結束するか、難しいバランスになることが多いと思うんですけど、今回は結束できたのではないかと勝手に思っております。

誘ってくれた川尻君を筆頭に、関わった皆さんに感謝です。

そして、だいぶ遅れてしまいましたが、
ご来場頂いたお客様も本当にありがとうございました。